019★ひわさうみがめトライアスロン顛末記 これまで、うみがめトライアスロンでは、マーシャルの皆様や地元の方々、友人各位には大変 お世話になりました。ありがとうございました。 これからもランニングと自転車は続けますが、トライアスロンは、出来れば応援の方に回りたい と思います。 --------------------------------- 今朝はいつになく気分よく起床でき、体調もまずます。トランジットの準備も手際よく済ませ、 S野さんと握手を交わし、スイムスタートして数分、どうも思ったように進まない。プールで の初練習では調子よかったのに…。そのうち、異常に呼吸が苦しくなってきた。何百メートル 泳いだのか? これ以上ライフセイバーの方々に付いてもらうのも申し訳ない気持ちになり、とうとう覚悟を 決めた。これまでで初のリタイアを。 漁船で岸壁まで連れて帰ってもらい、マーシャルの人に体調を訊かれたので、「行けるんです けど…」と答えたところ、スイムスキップを勧めてくれた。 折角来たのだからと気分を入れ替え、バイクパートより再スタート。しかし今日は暑い。平地 ではスイムの疲れがない分結構加速できたが、上りにはいって大失速。女性たちにも大分抜か れる始末。呼吸の調子もまた不調になってきた。ああ…、かつてはバイクの上りでスイムの遅 れを多少なりとも挽回できたのに…。 よれよれでバイクパートを終え、この時点で決心した。「もう手足にマーキングするスポーツ は今年限りにしよう。」 練習もせずに完走できる体力が無くなってきたということだ。 そうと決まれば、制限時間もたっぷりあるし、残りの炎天下ランをゆっくり楽しむことにした。 あらゆる場所で水をかけてもらい、用水にも浸かりながら、沿道の方々の声援に手を振りつつ、 日和佐を満喫してゴールした。もう思い残すことはない。 ゴール後、トランジットの荷物箱の中を探したが、車のキーが見当たらない。確か入れたはず だが。このままでは家にも帰れない。 身も心も脱力状態でよく考えてみたところ、レーパンの中に入れたままだった。足のすそを探 ると、今にも落ちそうな状態で挟まっていた。よくバイクコースや用水の中で落ちなかったもの だ。これは奇跡としかいいようがない。 最後の最後に妙なところで奇跡に助けられたトライアスロンであった。 |